スマートホーム用語集|Matter・Thread・Zigbeeの違いをわかりやすく解説

Matter・Thread・Zigbeeはすべてスマートホーム機器をつなぐための通信規格ですが、それぞれ役割が違います。簡単に言うと、Matterは「共通言語」、ThreadとZigbeeは「通信手段」です。

この記事では、スマートホームを始めると必ず目にする専門用語を、IT苦手だった私ができるだけわかりやすく解説します。購入前にこれだけ知っておけば、迷わず製品を選べるようになります。

Matter・Thread・Zigbeeの違いとは?

まず3つの関係をざっくり整理します。

用語 種類 役割 例え
Matter 統一規格(アプリケーション層) メーカーの壁を超えて機器を接続する「共通ルール」 世界共通語(英語のようなもの)
Thread 通信プロトコル 低電力で安定したメッシュネットワークを作る 高速道路
Zigbee 通信プロトコル 低電力メッシュネットワーク(Threadより古い) 一般道路
Wi-Fi 通信プロトコル 高速だが電力消費が大きい 新幹線(速いけどコスト高)
Bluetooth 通信プロトコル 近距離通信、スマホと直接つながる 徒歩(近くだけ)

Matterは「何を話すか」のルール、Thread・Zigbee・Wi-Fi・Bluetoothは「どうやって話すか」の方法です。Matterの上にThread通信を使う、という組み合わせが最新のスマートホームの主流になりつつあります。

スマートホームの基本用語

スマートホーム

家電やセンサーをインターネットやBluetoothで接続し、スマホや音声で操作できるようにした住環境のこと。スマートホームの始め方ガイドで基礎から解説しています。

IoT(Internet of Things)

「モノのインターネット」の略。家電やセンサーなど、従来はネットに接続しなかったモノがインターネットにつながる仕組みのことです。スマートホームはIoTの一分野です。

スマートスピーカー

音声アシスタントを搭載したスピーカー。Amazon EchoやGoogle Nestが代表格です。「アレクサ、電気つけて」のように話しかけてスマートホーム機器を操作する際の「司令塔」になります。

スマートディスプレイ

画面付きのスマートスピーカー。Echo ShowやGoogle Nest Hubが該当します。カメラ映像の確認やレシピ表示など、画面があるからこそ便利な使い方ができます。

スマートリモコン

赤外線リモコンの代わりにスマホや音声で家電を操作できるデバイス。SwitchBot ハブNature Remoが代表的です。

スマートプラグ

コンセントに差し込むだけで、つないだ家電の電源をスマホや音声でオン・オフできるデバイス。スマートプラグおすすめ比較で詳しく紹介しています。

スマートロック

玄関ドアの鍵をスマホや指紋で解錠・施錠できるデバイス。SESAME 5やSwitchBot ロック Proが人気です。スマートロックおすすめ比較もご覧ください。

通信規格の用語

Matter(マター)

2022年にリリースされたスマートホームの統一規格。Apple、Google、Amazon、Samsungなど大手が共同で策定しました。

Matterに対応した製品なら、メーカーが違っても互いに連携できます。「SwitchBotの照明をApple Homeアプリで操作する」といったことが可能になります。

2026年時点ではまだ対応製品は限られていますが、今後のスマートホームの標準規格になると見られています。

Thread(スレッド)

低電力で安定したメッシュネットワークを構築できる通信規格。Wi-Fiと比べて消費電力が極めて低く、電池で動くセンサーやロックに適しています。

Thread対応デバイスが増えるほどネットワークが強化される「メッシュ」方式なので、大きな家や複数階でも安定して通信できます。

MatterはThread上で動作することが多いので、「Matter over Thread」という表現をよく見かけます。

Zigbee(ジグビー)

Threadより古い低電力メッシュネットワーク規格。Philips HueやIKEAのスマート照明で広く使われています。

Zigbeeは専用のハブ(ブリッジ)が必要な点が弱点でしたが、実績は豊富で安定性に定評があります。

Z-Wave(ゼットウェーブ)

北米で人気のある低電力無線規格。日本ではZigbeeやThreadほど普及していませんが、海外製のスマートホーム製品では対応しているものがあります。

Wi-Fi(ワイファイ)

おなじみの無線LAN規格。高速で大容量のデータ通信が得意ですが、消費電力が大きいのが弱点です。スマートカメラやスマートスピーカーなど、電源に常時接続するデバイスに向いています。

Bluetooth(ブルートゥース)

スマホと直接ペアリングできる近距離通信規格。範囲は約10m程度。SwitchBot ボットはBluetooth接続で、ハブなしでもスマホから操作できます。

音声アシスタントの用語

Alexa(アレクサ)

Amazonの音声アシスタント。Amazon Echoシリーズに搭載されています。日本のスマートホーム対応製品はほぼすべてAlexa対応です。アレクサでできること一覧もどうぞ。

Google アシスタント

Googleの音声アシスタント。Google NestシリーズやAndroidスマホに搭載。Amazon Echo vs Google Nest比較で違いを解説しています。

Siri / HomeKit

Appleの音声アシスタントとスマートホーム基盤。iPhoneの「ホーム」アプリから操作でき、Appleユーザーにはなじみやすいです。対応製品はAlexaやGoogleと比べるとやや少なめです。

ルーティン(定型アクション)

音声アシスタントで「一言で複数の操作を実行する」自動化機能。Alexaルーティン設定ガイドで15の具体例を紹介しています。

スキル

Alexaの拡張機能。スマートフォンでいうアプリに相当します。SwitchBotやNature Remoなど、サードパーティ製品を使うにはAlexaアプリで対応スキルを有効化する必要があります。

その他よく出てくる用語

ハブ / ブリッジ

スマートホーム機器とインターネットをつなぐ中継デバイス。Bluetooth機器を外出先から操作したり、赤外線リモコンを学習させたりする役割を持ちます。SwitchBot ハブ比較が参考になります。

メッシュネットワーク

複数のデバイスが互いに中継しあって通信範囲を広げる仕組み。ThreadやZigbeeはメッシュネットワーク対応で、デバイスが増えるほど通信が安定します。

赤外線(IR)

テレビ・エアコン・照明などのリモコンで使われている通信方式。直進性が高く、壁を通過できません。スマートリモコンはこの赤外線信号を学習して再現します。

NFC(Near Field Communication)

近距離無線通信。スマホやカードをかざすだけで通信できます。スマートロックの解錠などに使われています。

ファームウェア

デバイス内部のソフトウェア。スマートホーム機器は定期的にファームウェアのアップデートがあり、新機能の追加やセキュリティの改善が行われます。アプリから簡単に更新できます。

サムターン

ドアの内側にある鍵のつまみ部分。スマートロックはこのサムターンに被せて回す仕組みなので、工事不要で賃貸でも設置可能です。

通信規格の比較表

規格 通信距離 消費電力 メッシュ対応 主な用途
Wi-Fi 〜100m なし カメラ・スピーカー
Bluetooth 〜10m あり(BLE Mesh) スマホ連携・近距離操作
Zigbee 〜100m 極低 あり 照明・センサー
Thread 〜100m 極低 あり 照明・ロック・センサー
Z-Wave 〜100m 極低 あり 海外スマートホーム機器

よくある質問

Q. Matterに対応していない製品は今後使えなくなりますか?

いいえ、使えなくなることはありません。MatterはあくまでWi-FiやBluetoothの上に追加される「共通ルール」なので、既存の製品はそのまま使い続けられます。ただし、新しい製品を買うときはMatter対応を選ぶと将来的に便利です。

Q. ThreadとZigbeeはどっちがいいですか?

新しく買うならThread対応が有利です。Threadは IPv6ベースで設計されており、Matterとの相性が良いです。ただしPhilips Hueなど既にZigbeeで揃えている場合は、そのまま使い続けて問題ありません。

Q. スマートホーム初心者は何から覚えればいいですか?

まずは「Alexa(音声アシスタント)」「スマートリモコン」「スマートプラグ」の3つだけ覚えれば十分です。通信規格は、製品を買うときに対応アプリを確認するくらいでOKです。初心者向けガイドから始めてみてください。

まとめ|用語がわかればスマートホームは怖くない

Matter、Thread、Zigbee…カタカナだらけで最初は混乱しますよね。私もそうでした。

でも大丈夫です。実際にスマートホームを始めるのに、すべての用語を覚える必要はありません。

まずはAmazon EchoSwitchBotの入門セットを買って触ってみること。使いながら覚えるのが一番の近道です。

この用語集は、迷ったときにいつでも見返してもらえればうれしいです。1万円で始めるスマートホームセットで、最初の一歩を踏み出してみてください。

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